私について
私には故郷(ふるさと)というものがありません。
幼い頃より異なる方言の土地を転々としたことで、うまくことばが喋れず、どこに行っても異邦人でした。学生時代に「民俗研究会」というサークルに出合い、柳田國男や折口信夫、民俗学に興味を持ちました。
たまたま父母の出身地であった宮崎県で生活するようになり、四十歳を過ぎてから母方を継ぐため姓も変えました。根なし草的な感覚が、逆に幻視としての家郷に向かわせたのかもしれません。
生い立ちや境遇から、定住と漂泊、都市と辺境、集団と個人を強く意識してしまいます。それはマイナーなものへの共感と共有につながり、どこかフラジャイル(弱さの力)的な感覚を抱くようになりました。
本物は、小さいもの、ささやかなこと、忘れられたもののなかに潜んでいると感じています。
亀澤克憲
民俗研究家 / 詩人(旧姓 満窪)
1950年 熊本市生まれ
1989年 東京都立北園高等学校卒業
1974年 中央大学文学部哲学科卒業
2011年 宮崎県職員退職
2011年 NPO法人みやざき教育支援協議会設立
著作
評論集『哀調の旋律-柳田國男の世界』
(本多企画2012年8月刊)
コラム集『ひむか伝承異聞ー記憶への旅』
(本多企画2023年8月刊)
現代詩双書1『交信』亀澤克憲詩集
(本多企画2006年2月刊)
詩集『カタルタ』(本多企画2017年8月刊)
所属・受賞歴等
宮崎民俗学会会員(2002年~)
詩誌「視力」編集・同人
(第一期2006~2010年、第二期2012年~2016年)
2001年度「第4回みやざき文学賞」受賞
詩部門(佳作)
2013年 第23回宮日出版文化賞受賞
『哀調の旋律』
2012年~2014年 朝日新聞宮崎地方版 コラム
「伝承の世界」連載
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